糖尿病合併症の恐怖
国民の約10%が患者、あるいは予備軍と言われている糖尿病ですが、糖尿病には26もの合併症があります。
今回はその中で代表的な合併症、糖尿病神経障害をご紹介します。
糖尿病になって最も早くその症状が現れるのがこの合併症です。
先ず現れるのが手足の末端での神経障害です。この症状はいろいろあって、手足、指先の痺れ怪我や火傷、打撲に対する痛みを感じにくくなることです。
足の指を柱の角にぶつけると普通は痛くて飛び上がってしまいますが、糖尿病患者では痛みを感じにくくなっているので痛がらないのです。
ですからもし周りの人で痛みに鈍感になっている人がいたら糖尿病を疑ってみる必要があります。
怪我や火傷をした場合、治りが遅くなるのも糖尿病の特徴と言えます。
血行障害が出てきますから、それに伴って酸素や栄養分が補給されにくくなるので、どうしても治癒に時間がかかります。
それだけでなく抵抗力や免疫力も低下するので、感染しやすくなります。
更に筋肉の委縮や筋力の低下が現れ、重いものを持てなかったり、ちょっと動いただけで疲れてしまうような症状が現れます。
自律神経系の障害として異常発汗、立ちくらみ、胃腸が不調になったり、男性ではEDになることもあります。
糖尿病になるとよく喉が渇いて水を欲しがると言いますが、発汗が多くなるので水分補給をしたくなるのです。
こうした症状が現れたときは、糖尿病がかなり進行していることが疑われますので、一刻を争って専門医の治療を受けないと取り返しのつかないことなってしまう可能性が高くなります
健康診断で高脂血症や血糖値が高い場合は直ぐに専門医の治療を受けましょう。
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