発汗は熱中症予防に重要
ヒトは暑いと汗をかきますが、理由は汗が体温を下げてくれる効果がある事は皆様ご存じのとおりです。
ヒトは動物の中でも非常に優れた発汗能力を持っています。 そのため、砂漠のような暑いところでも生活していけるのです。
ヒトの皮膚には血管、温・冷受容器、汗腺などの体温調整機能が備わっています。
例えば血液は体内の温められたものを皮膚血管で熱を逃がして温度の下がった血液を体内に戻しますし、血管は暑ければ広がって熱を逃がすようにし、寒ければ収縮して熱を逃がさないようにし、体の表面から熱を放散(放熱)する熱の量を調節し一定の体温を保つようにします。
そして発汗によって皮膚に出てきた汗は気化することで熱を奪っていきます。
100gの汗が気化する事で約1℃体温を下げると言われています。ですから1kgの汗で10℃体温が下がるのです。
しかしこの気化も気温や湿度、風の有無によって大幅に変わってくるので注意が必要です。
湿度が高いと気化しにくいので体温が下がりにくくなり熱中症になりやすく、逆に気温が高くでも湿度が低く風があると汗が気化しやすく熱中症になりにくいと言われています。
しかし、これも発汗する水分が体内にあって初めてできる事です。
これらの水分は基本的に血液の水分が染み出して汗になります。
ですから適切な水分補給を行わず運動や活動を続けると、汗の原料が無くなるので発汗できずに熱中症にかかりやすくなります。
何度も言いますが、水を飲んでも直ぐに血液量に反映される訳ではなく、時間差がある事を覚えておいて下さい。
そして、水分の減った血液はドロドロになり、熱中症以外にも心筋梗塞や脳卒中の原因にもなるので、適切な水分補給が重要なのです。
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